M3ドライバーの試打・評価!M4よりもつかまる
テーラーメイドのM3ドライバーは、440ccと460ccの2種類のヘッドサイズがあります。ソールにレール式のウェイトがあり、重心をかなり自由い調整できる点が特徴です。
■構えてみた感想
クラウンは白と黒のツートンで、以前のホワイトヘッドを思わせるカラーリングです。M1ドライバーよりも白いエリアが減っていますが良く似ています。
構えてみるとフェースはやや開きます。ヘッドターンが出来る人、左へのミスを怖がらずに叩きたい人には安心感があります。
■打ってみた感想
操作性の高いモデルだろうという先入観がありましたが、意外にもM4よりもボールがつかまります。打ち出しが中かやや低めで、スピン量が抑えられている強い弾道が出ます。ツイストフェースが搭載されていますが、しっかり操作もできます。打音については、ウェイトの位置で大分変わりますので、ウェイトポジションでの弾道と音が好みになるかは、各ゴルファーの調整次第になります。
M3 460と440ドライバーの違い
2018年に最も人気となったモデルの一つがテーラーメイドのMシリーズです。発売当初から売れていましたが、2018年後半にMグローレが発売され、ドライバー市場はMシリーズ一色になった感もあります。
さて、そんな中、M4ドライバー、Mグローレドライバー以外に、M3 460ドライバーも人気が続いています。
M3ドライバーは、M3 440とM3 460の二種類があります。メーカーの商品紹介を見ても、性能面の違いについては特別触れられていません。大きな違いは、名前から分かる通りヘッドサイズが440ccと460ccとなっています。ヘッドサイズに違いありますので、より操作性を求めるゴルファーは440ccを選択ということになります。
M3 460とM4で、そんなに大きな差がないという声も聞こえてきますので、M4が選択肢に上がっていて、でも、ウェイト調整機能が欲しいという方はM3 460を上位モデルとして敬遠せず、試してみることがおすすめです。
なお、最近では、スリクソンのZ785のヘッドサイズが460ccとなっていて、上級者モデルでも460ccという傾向が出てきたように思います。そもそもテーラーメイドの契約プロも460ccのモデルを選択することが増えてきましたし、M3ではなくM4を選択するプロもいます。クラブの選び方は、難易度という視点が徐々に薄れてきているように感じられます。
M3ドライバーのYトラックはウェイト調整が縦横無尽!
テーラーメイドから2018年モデルとして発売されているM3ドライバー。アベレージゴルファー向けのM4ドライバーが2018年のヒットモデルとなっているが、同時にリリースされているアスリート向けのM3ドライバーも人気のモデルとなっている。今回は、M3ドライバーの特徴の一つであるウェイト調整機能を取り上げたい。
■ドライバーのウェイト調整機能
これまでウェイト調整機能はメーカー各社で実現方法が様々。ゴルファー自身で可変できるこの機能は歴史が浅く、デファクトスタンダードとなりうるような仕様が見いだせていない状況ともいえる。
■M3の新たなウェイト調整機能「Yトラック」
M3の前身となるM1ドライバーは、これまで2016年モデル、2017年モデルがリリースされており、ソール面に縦横の二つのレールが設置され、それぞれウェイトをスライドする方式となっていた。
ところが今回のM3ドライバーでは、ソール面にY字のレールがひかれている。つまり、従来の縦横のレールが統合した形だ。このレールの中で二つのウェイトを自由自在に動かすことができ、一通りのウェイト調節が可能となっている。
■Yトラックによるウェイトの設定例
まず、Yトラックのレールの向きについては、Yの字の下の縦棒部分が、ソール前方に位置されている。文字としては逆向きだ。
・Yの縦部分にウェイト2つを寄せる(前方)
前方にウェイトが寄せられるため、浅重心で打ち出し角が低くなる。
・Yの枝分かれ部分に、ウェイト1つずつ分散させる(後方)
後方にウェイトが配置され、左右に均等に分散する。これにより、左右の偏りなく、深重心で打ち出し角が高くなる。
・Yの枝分かれ部分の一方に、ウェイト2つを寄せる(後方で左右一方)
Y字の枝分かれのヒール側に寄せることで最大ドロー、反対にトゥ側に寄せることで最大フェードとなる。
M3 460ドライバー 2018、ツイストフェースとハンマーヘッドを搭載!
<製品評価>
テーラーメイドから2018年2月16日に発売されているM3 460ドライバー。テーラーメイドの新テクノロジー「ツイストフェース」&「ハンマーヘッド」を搭載。進化したアジャスタブル機能とさらなる飛距離性能が両立されたM3ドライバー。
1.概要&特徴
・ゴルファーの打点傾向から生み出された「ツイストフェース」で弾道のバラつきを低減し、「飛距離」と「直進性」を高いレベルで実現。
・フェースの反発力を向上させるソール前部の「ハンマーヘッド」デザインが、初速アップ、スイートエリア拡大に貢献。
・さらなる進化を果たした「Yトラック・システム」で重心深度の移動距離が拡大、各プレーヤーに対して、よりアジャスタブル可能なドライバーに。
・「三菱ケミカル」と共同開発した「KUROKAGE TM5シャフト」を標準装備したほか、カスタムシャフトもラインアップ。
2.ツイストフェース
ゴルファーの打点傾向から生み出された「ツイストフェース」は、弾道のバラつきを低減し、「飛距離」と「直進性」を高いレベルで実現。
3.ハンマーヘッド
内部にある2本の硬いリブにより補強されたフェーススロットと、より薄く柔らかくなったフェースにより、スイートエリアを拡大すると共に、反発係数最大値に近い高い反発性能を実現。
4.Yトラック
11gの2つのウェイトがY字型のレールを縦横無尽に移動でき、シンプルで直感的にドロー/フェード/ハイ/ローの設定が可能に。
<素材・製法>
ヘッド:チタン[9-1-1ti]+グラファイト・コンポジット・クラウン&ソール
フェース:チタン[6- 4 ti]
<スペック情報>
ロフト角(°) 9.5/10.5
ライ角(°) 58
ヘッド体積(cm3) 460
標準シャフト:KUROKAGE TM5、Tour AD IZ-6、Speeder 661 EVOLUTION IV、Diamana RF 60、ATTAS COOOL 6
<販売情報>
KUROKAGE TM5(S、SR):¥72,000+税
Tour AD IZ-6(S):¥89,000+税
Speeder 661 EVOLUTION IV(S):¥89,000+税
Diamana RF 60(S):¥89,000+税
ATTAS COOOL 6(S):¥89,000+税
発売日は2018年2月16日。