JPX EIII SV ホットメタルアイアンの製品評価
<製品概要と評価>
ミズノから発売されているJPX EIII SV ホットメタルアイアン。
1.このアイアンの開発テーマ・概要
JPX EIII SVは、前作ではホットメタルとフォージドなのに対して、今作はホットメタルとチタン フェースの2ラインナップとなっている。
製品コンセプトを見ると、JPX EIII SV ホットメタルとJPX EIII SV チタンフェースの両方で、「つかまり」のキーワードが用いられている。ホットメタルの方は「全身反発のヘッド」、チタンフェースの方が「大きなスイートエリア」となっている。打点にバラツキが大きい・小さいがモデル選択の際の一つの目安になりそうだ。
メーカーの製品PRページを見ると、ホットメタルの方は、「打点がスイートエリアに集中しやすいゴルファーには、力強い弾道でさらなる飛びが可能に。」との記載がなされている。
2.高強度素材とたわみで飛ばす
飛びを生み出す注目ポイントとして上げられるのが、フェースの薄肉だ。フェース素材には高強度マレージングステンレススチールが用いられており、1.8mmの薄肉フェースとなっている。さらに、キャビティ周辺の内容にはグルーブ構造が用いられており、反発性能が向上している。
3.ボールのつかまり
JPX EIII SV のり2種のモデルでうたわれているキーワードが「つかまり」。このモデルの特徴とも言うべきポイントであろう。メーカーの製品PRページでも、「ボールをしっかりつかまえて、力強い高弾道で飛ばす」との記載がある。
構造面ではヒール側にウェイトが集中されているため、重心距離が短く、ラージヘッドでありながらもヘッドの返りやすさが追求されており、ボールをしっかりつかまえることができる。
実際に、重心設計面について前作と比較してみると、JPX EⅢホットメタルでは重心距離が40.8mmだったのに対して、JPX EIII SV ホットメタルでは重心距離が38.5mmとなっている。
<素材・製法>
・5~9番
フェース部素材:高強度マレージングステンレススチール(C465)フェース部製法:鍛造
本体素材:ソフトステンレススチール(SUS431)
本体製法:精密鋳造
仕上げ:ニッケルクロムメッキ・ミラー仕上げ、TPU-EF-AIバッジ
・PW、GW、SW
素材:ソフトステンレススチール(SUS431)
製法:精密鋳造
仕上げ:ニッケルクロムメッキ・ミラー仕上げ、TPU-EF-AIバッジ
<スペック情報>
番手 5 6 7 8 9 PW GW SW
ロフト角 23 26 29 33 38 43 49 55
ライ角 60.5 61 61.5 62 62.5 63 63 63
バウンス角 0 0.5 1 1.5 2 2.5 6 11
FP 1.1 1.4 1.7 2.2 2.7 3.2 3.2 3.2
長さ 37.75 37.25 36.75 36.25 35.75 35.25 35.25 35.25
<標準シャフト>
モデル Orochi Light カーボンシャフト
硬さ・重さ SR(53g)、R(48g)
調子 先調子
<販売情報>
アイアン5本セット(6~9、PW):130,000円+税