宮里藍サントリーレディスオープン2021で、青木瀬令奈が通算2度目の優勝を果たしました。
そして、彼女のクラブセッティングが一般的なものとは大きくことなることから、注目が集まっています。
青木瀬令奈のアイアンは7・8・9番の3本のみ
青木瀬令奈がサントリーレディスを戦い抜いたクラブセッティングでは、アイアンが7・8・9番の僅かに3本だけとなっています。
・7番アイアン:ZX5アイアン
・8番アイアン:ZX5アイアン
・9番アイアン:ZX7アイアン
男性の場合、プロは4番アイアンぐらいから、アマチュアの方は5番アイアンぐらいからセッティングに組み込むのが一般的ではないかと思います。
女子プロゴルファーの場合、5番、6番あたりからというケースが多いですが、7番からというのは非常に珍しいケースです。
アイアンが苦手であれば、無理に使う必要はない
プロの間でも、アイアンを極力避けたいという選手もいて、青木瀬令奈のようにウッド型ユーティリティをかなり下の番手までクラブセッティングに組み込んでいるケースがあります。
普通にアイアンセットを購入すると、5~9+Pの6本組になっていて、全部キャディバッグに入れてしまっている方もいると思います。
セットのアイアンを使うと、重量やロフトがきれいにフローしていますので、使い勝手が同じで振りやすいと言うメリットはありますが、アイアンが苦手であれば、フェアウェイウッドやユーティリティに置き換えるという選択をした方が弾道が安定する可能性があります。
アイアンの置き換えは、ロフト角で判断
アイアンをフェアウェイウッドやユーティリティで置き換える場合、目安となるのがロフト角です。
青木瀬令奈が使っているZX5アイアンでみてみると、ロフト角は下記のようになっています。
<ZX5アイアン>
・5番:24°(未使用)
・6番:27°(未使用)
・7番:31°(使用)
・8番:35°(使用)
・9番:41°(使用)
※9番のみZX7アイアン
31°より前のロフト角のアイアンが無いということになりますが、代わりにSRIXON Z F85フェアウェイ、XXIO 10フェアウェイ、SRIXON Z H65ハイブリッドを2本使っています。
<SRIXON Z H65>
・3番:15°(SRIXON Z F85 FW)
・5番:18°(XXIO 10 FW)
・7番:20°(XXIO 10 FW)
・9番:23°(XXIO 10 FW)
・5番:25°(SRIXON Z H65 HY)
・6番:28°(SRIXON Z H65 HY)
31°より前のロフト角は、フェアウェイウッド4本、ユーティリティ2本を組み合わせることで、ほぼ等間隔で埋めています。
特に、アイアンよりもユーティリティの方が球が上りやすいという形状面からの特徴もありますので、アイアンで球が上らないという方は、ユーティリティを活用するとミスが大きく抑えられるかもしれません。
⇒ ユーティリティの飛距離の早見表!番手別、ヘッドスピード別の目安は?
大きなロフト角があるユーティリティ
アイアンと入れ替えるには、相応のロフト角を持った番手があるモデルを選ぶことが重要です。
大きなロフト角の番手があるユーティリティを紹介します。
テーラーメイド SIMグローレ レスキュー
テーラーメイドから発売のSIMグローレレスキューは、3~6番まであり、5番は23°、6番は26°です。
タイトリスト TSi1ユーティリティ
タイトリストのTSiシリーズから発売のTSi1ユーティリティは、シリーズ中で最も軽くてやさしいモデルです。ロフト角は特注を含めると、20°、23°、26°、29°の4種類あります。
PING G425ハイブリッド
PINGのG425シリーズから発売のハイブリッドは、番手gあ2番から7番まであります。ロフト角は17°~34°までありますので、かなりの飛距離レンジまでハイブリッドで置き換えることができそうです。
SRIXON ZXハイブリッド
青木瀬令奈はスリクソンの2016年モデルのハイブリッドを使っています。スリクソンの現在の最新モデルはZXハイブリッドとなります。
番手は3~6番まであり、ロフト角は同じくダンロップのゼクシオよりも寝ていて、5番が25°、6番が28°となっています。