笹生優花が全米女子オープンゴルフ選手権で見事に優勝し、日本の女子で3人目のメジャー制覇を成し遂げました。
渋野日向子が全英女子オープンでの優勝の時と同じく、笹生優花が使っていたゴルフクラブに注目が集まっています。
本記事では、笹生優花が使っていたドライバーを取り上げます。
笹生優花が全米女子オープンを勝ち取った「SIM2 MAXドライバー」
笹生優花が全米女子オープンゴルフ選手権で使用していたドライバーは、テーラーメイドのSIM2シリーズから発売の「SIM2 MAXドライバー」です。
アイアンは三浦のTC-101、パターはピレッティのエリート ポテンザ ツアーオンリー GSS パターとどちらも用具契約を結んでいるメーカーのモデルです。テーラーメイドとの契約の情報は確認できませんでした。
用具契約をしていると、そのメーカーの最新モデルを使わなければならないような印象がありますが、タイガーがブリヂストンのボールを選んだのと同じく、自ら選んだドライバーということになると、俄然、注目度が高まります。
SIM2 MAXドライバーは操作性より寛容性を重視
SIM2シリーズのドライバーは、前作のSIMシリーズと同じく3種類のモデルがあります。
・SIM2ドライバー
ヘッドがシャローで重心がセンター寄り。ハードヒッター向けの操作性に優れたモデル。
・SIM2 MAXドライバー
フェース面が大きく取られ、後方ウェイトが重たい。深重心で寛容性・直進性が備わったモデル。
・SIM2 MAX-Dドライバー
SIM2 MAXドライバーのドロー仕様版。つかまりと球の上がりやすさに優れているモデル。
笹生優花が使用するドライバーは、SIM2 MAXドライバーで、SIM2ドライバーが操作性に優れているのに対して、直進性・寛容性が備わっているのが特徴です。以前のMシリーズでいえば、M5とM6、M3とM4の関係とほぼ同じです。
やさしい方を選択するプロが増えている
ゴルフクラブ全般、直進性、つかまりといった一般的に「やさしい」とされる要素を取り入れたものが増えています。
さらに、ツアープロが選択するゴルフクラブも、アスリート向け・アベレージ向けと2機種ある中で、アベレージ向けを選択するケースが増えている印象があります。
テーラーメイドのドライバーに関しては、SIMシリーズになってから特にアベレージ向けとも言われる「MAX」を選択するプロが珍しくありません。
現在はスリクソンのドライバーを使っている松山英樹もSIM MAX、SIM2 MAXを選択していたのは、記憶に新しい方もいると思います。
その意味では、アスリート向け、アベレージ向けという分け方そのものが、もう意味をなさなくなってきているのが実状です。
SIM2 MAXドライバーの評価
プロが計測試打
SIM2 MAXドライバーをトラックマンを使って試打されています。前作のSIM MAXドライバーの完成度が高いため、それよりも良くなっている点があるが、極端な変化ははないと感想を述べられています。
前作との違いとしては、打感に弾きがある、スピンが少し抑えられる、球が上りやすいという点が挙げられています。
SIM・SIM2シリーズの全モデルを打ち比べ
SIM2 MAXドライバーは球が上がりやすく、キャリーを出したい人におすすめと評価されています。