ドライバーの飛距離をアップする際に重要となるスピン量について、どれぐらいが適正かを調べてみました。
スピン量は飛距離を決める3要素の1つ
これはゴルフのドライバーに限った話ではありませんが、ボールを飛ばす際に飛距離を決める要素は3つあると言われています。
・ボール初速
・打ち出し角
・スピン量
基本的に運動は永遠と続くのですが、地球上では空気抵抗(障害物)と重量(下に吸い寄せる力)がある関係で、運動速度は低下し、打ち上げたものは地面に落下します。
この条件の中で最大飛距離を出すためには、ボール初速を速め、高すぎず低すぎない打ち出し角で、最適なスピン量が必要になります。
スピンが無いと飛距離は伸びない
まず、基本的なこととして、スピン量が無いと空気抵抗をかき分けずに真正面から受け止めることとなります。その結果、野球でいうフォークボールのように早く落下しやすくなります。
反対にバックスピンがかかると、ボールは揚力が得られ、浮き上がろうとします。滞空時間が長くなりますので、キャリーが伸びます。
重要なのは程よいスピン量
滞空時間を長くするために、バックスピンを目いっぱい掛ければ良いかというと、そうではありません。バックスピンが強すぎると、いわゆる吹け上がった状態になります。極論を言えば、真上に上がれば飛距離はゼロとなりますので、程よい揚力、つまりバックスピンの最適値を得ることが重要となります。
最適なスピン量は?
最適なスピン量は、打ち出し角、ヘッドスピードによって変わってきます。
https://twitter.com/PingTour/status/807254288657330177/photo/1
上表はpingにより公開されたものです。
速さをmphからm/sに直してみましょう。
・ヘッドスピード33~38m/s
打ち出し角:14~16°
スピン:2750~3000rpm
・ヘッドスピード38~40m/s
打ち出し角:14~15°
スピン:2500~2750rpm
・ヘッドスピード40~45m/s
打ち出し角:13~14°
スピン:2500~2750rpm
・ヘッドスピード45~49m/s
打ち出し角:12~13°
スピン:2500~2750rpm
・ヘッドスピード49~54m/s
打ち出し角:11~12°
スピン:2250~2500rpm
・ヘッドスピード54m/s以上
打ち出し角:10~11°
スピン:2250~2500rpm
ただし、ミート率1.5で計算されていますので、1.45ぐらいの場合、ひとつずらすぐらいで見ると大凡当てはまります。
最適なスピン量についてのまとめ
スピン量の最適値に関するシミュレーションは、調べてみると色々な結果があります。
実際、上記のスピン量だと「以外に多いな?」と感じた方もいると思いますし、スピン量は2,000rpm以下の方が飛ぶというシミュレーション結果もあります。
色々なシミュレーション結果を見た感想としては、ヘッドスピードが遅い人は、2,700rpm、一般的な人は2,500rpm、速い人は2,300rpmを超えないぐらいを目指すと良いように思います。