ドライバーに搭載されるテクノロジーは、メーカー各社で違いはあるものの、大体の年で傾向のようなものがあります。そして、2020年のドライバー市場ですが、先陣を切ってニューモデルを投入する海外ブランドのモデルを見ると、「エアロ」という言葉が並んでいます。
2020年のドライバーは「エアロ」に注目!
エアロといえば、ゴルフクラブ以外に車などでも聞かれる言葉です。物体が高速で空気中を進むと、空気抵抗や乱気流が生じ、スムーズに進むのを阻害します。
スピードを求める場合、空気抵抗を抑え、気流を穏やかにすることが求められ、そのために物体のシェイピングが重要となります。
「エアロ」はかなり前から注目されている
最近では「撓み」に着目するメーカーが増えていましたが、エアロはそれ以前に注目を浴びていた時期があります。
日本でエアロと言えば、クラウンにタービュレーターを搭載しているPINGのGドライバーが良く知られています。初めてタービュレーターが搭載されたモデルがG30ドライバーです。
もっと分かりやすいところでは、モデル名に「エアロ」と付いているものもあります。
こちらは2015年のテーラーメイドのモデルです。G30と同じぐらいの時期です。
こちらはキャロウェイのレガシーエアロです。上述の2つよりも更に5年ほど前になります。
エアロ設計は効果があるのか?
以前から注目されているエアロですが、日本語で言えば「空力」。空気の流れを乱さず、スムーズに進むための技術です。
ゴルフクラブでエアロの効果を実感するのは、なかなか難しいと思いますが、メーカーでは煙を使って空気の流れを可視化することで、実証されています。
たしかに、空気の流れが全く異なりますので、ヘッドスピードに差が出るように感じられます。
2020年のエアロを取り入れたドライバー
それでは、2020年の注目ドライバーの中で、空力を取り入れたモデルを紹介します。
テーラーメイド SIM MAXドライバー・SIMドライバー
テーラーメイドのSIMシリーズのドライバーは、最もヘッドスピードが速くなるハーフウェイダウンからインパクトまでに着目として、この時の空気抵抗が抑えられる形状にソールをアシンメトリーのデザインにしています。
キャロウェイ MAVRIKドライバー
MAVRIKドライバーは3タイプのヘッドが発売されています。スタンダードモデルのMAVRIKドライバーは、スカートが持ち上がったハイバック形状で、空気抵抗が抑えられます。
コブラ KING スピードゾーンドライバー
コブラはエアロダイナミクスを積極的に取り入れているメーカーです。2020年モデルのKINGスピードゾーンにもエアロシェイピングが採用されています。