アイアンショットでゴルファーが抱えている悩みは、飛距離、ボールの高さ、スライスなどがあります。

本記事ではスライスにフォーカスして、ボールを捕まえられてスライスしにくいアイアンを取り上げます。

アイアンでスライスをなくしたい場合、ゴルフクラブのスペックで、2点、注目したい箇所があります。


一つ目はボールのつかまりです。グースが効いているアイアンは、インパクトのタイミングが遅れるため、その分の時間差でボールのつかまりが良くなります。FPの小さいグースネックのアイアンがおすすめです。


二つ目はフェース面上の重心位置です。ゴルフクラブの重心位置は、フェースセンターとは一致しないものが多く、殆どがフェースセンターよりネック寄りになっています。重量配分の工夫により重心位置、つまり、芯の位置がフェースセンターに近いものを選ぶと、スライスが出にくくなります。


「プラス2番手」という分かりやすいコンセプトで一気に人気アイアンとなったヤマハのinpres UD+2アイアン。

アベレージゴルファーに人気のディスタンス系のストロングロフトアイアンです。


フェースの重心点がセンター近くに設定されています。ネックもFPが小さいグースネック形状にもなっていますので、ボールをしっかりつかまえて捉えやすくなっています。


プロギアのアベレージ向けモデルのeggシリーズのアイアンです。


こちらのアイアンも芯が実打点に近くなるように重心設計されていますので、芯でしっかり捉えやすいアイアンです。


ネックの方は、シャフト外径でみるとオフセットがほぼなく、ストレートに近い形状になっています。

先ほどのinpres UD+2とは反対に、グースが効きすぎると使いづらいという方に適したアイアンです。


ゼクシオの2020年モデルとなる11代目のアイアンです。前の二つのモデル、inpres UD+2とeggは超ストロングロフト仕様ですが、ゼクシオ11アイアンは7番で28°ですので、程よいストロングロフトです。


ネックも分かりやすいグースになっていますので、ボールのつかまりをイメージしながら、抱き込むようにしっかり捉えやすくなっています。

ストロングロフトが過ぎると、ロフトが立ちすぎてクラブが長く、扱いづらいと感じられる方も少なくありません。

ゼクシオ11アイアンは、スペックがきつ過ぎることなく、バランスが良く非常に扱いやすいアイアンです。

スライスしにくいアイアンを3種類取り上げました。どのモデルもロフトの立ち具合、フェース面上の重心位置、ネックの形状に特徴があります。

どの点を重視するかでアイアンを選んで行くと、モデルを絞りやすくなりますので、是非、参考にしてみてください。