アイアンでゴルファーが抱える悩みの一つに、「飛距離」があります。ドライバーだけでなく、アイアンでももう少し飛距離が出ればと感じている方に、ストロングロフトのアイアンをご紹介します。
ストロングロフトとは!?
飛距離アップのためにストロングロフトのアイアンということで、そもそもストロングロフトとは何かというところを押さえておきましょう。「それは知ってます」という方が多いと思いますので、ご存知の方はこの賞は読み飛ばしてください。
ストロングロフトはロフト角の数値が低い
ストロングロフトとは、名前から分かる通りロフトに関するもので、ロフトの数値が低い、所謂、ロフトが立っているものをストロングロフトと言います。ロフトの数値が低いほど、フェース面は地面に対して垂直になりますので、ボールは吹き上がらず低弾道で飛んでいきます。前にズドーンと飛ばしたいドライバーでは9.5°、10.5°、そもそも上げる必要のないパターでは3°、4°といった設定になっていて、地面と垂直に近くなっています。
ストロングロフトだと飛距離がアップ
ストロングロフトだと何故、飛距離がアップするか。一般に、アイアンはボールを打ち上げて目的の位置に落として運びます。極端な例で考えると、ボールを70°、80°といった打ち出し角にすると、飛距離が出ないのは想像に難しくありません。
アイアンだからといって、ボールの打ち出しを高くしてしまう(なってしまう)と飛距離はロスします。そこで、低い打ち出しの強弾道で飛距離を伸ばそうという方は、ストロングロフトのアイアンがフィットする可能性があります。
どのぐらいのロフト角がストロングロフトか?
ストロングロフトとは、ロフトが立ってるものを指しますので、前作や他メーカーのモデルと比較してロフトが立っている(小さい)といったケースで、相対的な表現として使います。
https://www.prgr-golf.com/product/irons/17-egg-forged-iron.html
実際にロフトがいくつだと「このアイアンはストロングロフトだね。」という明確な定義はないようですが、最近の傾向からすると、7番アイアンで30°を切ってくるもの、26°ぐらいのものがストロングロフトのアイアンと呼ばれているようです。
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ストロングロフトのアイアンのデメリットは!?
ストロングロフトのアイアンは、低い打ち出しで飛距離が伸ばせるということで、ゴルファーには嬉しい限りのようにも聞こえますが、メリットがあればデメリットがあるのがゴルフクラブの特徴です。
ストロングロフトのアイアンでは、ロフトが立っているため、55°、56°ぐらいあるSWまでのロフトの刻みで、幅が出てきてしまう傾向にあります。具体的な例を挙げてみますと、ROGUEアイアンでは9番からSWのレンジが15°(39~54°)なのに対して、ストロングロフトのROGUEスターアイアンでは20°(36~56°)となっています。ストロングロフトのアイアンの導入に当たっては、ウェッジとの繋がりも注意が必要なポイントとなります。
ストロングロフトのアイアンを一挙紹介!
さて、ストロングロフトのアイアンについて解説を進めてきたところで、実際にメーカー各社が投入してきているアイアンをここからご紹介していきます。
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アイアン 飛距離 ランキング
キャロウェイ ROGUEスターアイアン
キャロウェイローグシリーズから発売されているアイアンは2モデルあり、ローグスターアイアンの方が「長く軽めのシャフトとストロングロフト」で飛ばすモデルとなっています。
https://www.callawaygolf.jp/
ウレタン・マイクロスフィアにより、これまでトレードオフの関係にあった打感と飛距離の両方が備わっています。
7番のロフト角はローグアイアンが30°なのに対して、ローグスターアイアンでは27°となっており、明確なストロングロフト設計となっています。
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キャロウェイ EPIC スターアイアン
キャロウェイからもう1種類、ROGUEの1年前に投入されたEPICアイアン。こちらも7番のロフト角は26°のストロングロフトのモデルとして、キャロウェイ EPIC スターアイアンが用意されています。
https://www.callawaygolf.jp/
360°のフェースカップが採用されており、最近主流のヘッドの撓みが重視されたモデルとなっています。
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ブリヂストン TOUR B JGR HF1 アイアン
ブリヂストンTOUR B JGR HF1、飛距離が追求されたフォージドアイアンで、こちらも7番のロフト角が26°のストロングロフトとなっています。
http://www.bs-golf.com/bs-products/club/iron/jgr_hf1.html
最大の特徴はソールにまで深くカバーされたL字型のフェースです。折れ曲がり部分にはパワースリットが入った形になっており、フェースのたわみが得られ、ボール初速がアップします。
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タイトリスト VG3アイアン TYPE-D
2016年モデルでもラインナップされていたTYPE-Dモデル。ロフト角は7番で26°。とにかくぶっ飛び系アイアンを手にしたいという方におすすめのモデルです。
https://www.titleist.co.jp/golf-clubs/irons/vg3-irons-type-d/
5番~7番ではヘッドが中空構造になっているため、ミスに対する許容性があり、安定した弾道で飛ばすことができます。
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プロギア EGG PFアイアン
プロギアから発売されている軟鉄鍛造のフォージドアイアン。こちらのモデルもTOUR B JGR HF1 アイアンのようにソール面にまだ回り込んだL字型のデュアルLカップフェースが採用されていますので、高初速エリアが広く、高い反発性能があります。
https://www.prgr-golf.com/product/irons/17-egg-forged-iron.html
フェースの溝が裏側の下部にも施されています。この見えない工夫によって、高初速エリアがフェースの下の方まで広まっていますので、上下方向の打点のブレがきになる方は心強いフェース設計となっています。
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ヤマハ UD+2アイアン
最後に取り上げるのはヤマハのUD+2アイアン。ドライバーからアイアンに至るまで飛距離アップが徹底的に追求されたモデルで、2番手上の飛びのキャッチフレーズで2016年後半の発売でありながら今尚、人気のモデルです。こちらもL字型のフェースとなっていますので、高い反発性能を誇っています。
http://golf.yamaha.com/products/inpres_ud2_iron.html
また、フェースの打面の左右にサイドスリットが入っており、打点のバラつきによる飛距離ロスを抑えてくれる働きをしてくれます。
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さいごに
ここまで合計6モデルのアイアンをストロングロフトのモデルとして紹介しました。それぞれのモデルでロフト設計以外に力を入れているポイントが異なりますので、ご自分に適したモデルを持ち球・弱点・改善点などと照らし合わせて探してみてください。
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