テーラーメイドは、革新的なテクノロジーと洗練されたデザインで知られる、世界最大級のゴルフクラブメーカーです。
特にドライバーにおいては、スピードポケット、ツイストフェース、スピードインジェクション、カーボンフェースなど、驚くような技術革新を次々と打ち出し、ツアープロからアマチュアまで幅広い層に支持されています。
本記事では、そんなテーラーメイドの歴代ドライバーの中から、中古市場で今なお人気の高いモデルをランキング形式で紹介します。 選定対象は発売から3年以上経過し、価格メリットのあるモデルに限定しています。
第1位:ステルスドライバー【2022年】
カーボンフェース革命の先駆けとして登場したステルスは、テーラーメイドが20年にわたり研究開発を続けてきた「Carbonwood」テクノロジーの集大成。
従来のチタンフェースに代わり、60層のカーボン素材を積層したフェースが採用されていて、軽量化と高初速の両立を実現しています。
この構造により、フェース全体でボール初速を高めるだけでなく、打点のズレにも強く、ミスヒット時の飛距離ロスが少ないのが特徴。さらに、余剰重量をヘッド後方に再配分することで、慣性モーメントが向上し、直進性と安定性に優れた弾道が得られます。
中古市場では流通量が多く、価格もこなれてきており、初級者から中級者まで幅広くおすすめできる万能モデルです。
第2位:M5ドライバー【2019年】
M5は、テーラーメイドが初めて「スピードインジェクション」技術を搭載したモデルです。これは、製品一つ一つに樹脂を注入することで個体ごとに微調整を加え、ルール限界まで反発性能を高めたフェースを採用する技術。つまり、全てのヘッドが最大限の初速性能を発揮できるようチューニングされています。
加えて、「ツイストフェース」により、打点のズレに対する補正効果も備わっていて、スライスやフックの軽減にも貢献してくれます。浅重心設計により、低スピン・高打ち出しの弾道が得られ、飛距離性能と操作性のバランスが非常に高いのが特徴です。
また、2系統のスライダー式ウェイト調整機能を有していて、弾道のカスタマイズ能力が優れています。Mシリーズの中でも、M5はアスリート志向のゴルファーに特に支持されていて、中古市場でも根強い人気を誇ります。
第3位:SIM2 MAXドライバー【2021年】
SIM2 MAXは、空力性能と慣性モーメントの最適化を追求したSIMシリーズの2代目のモデルです。初代のSIM MAXよりもヘッド後方の形状が洗練され、空気抵抗を抑えつつ、安定したスイング軌道をサポートします。
また、鍛造アルミニウム製リングとカーボンソールの融合により、余剰重量を効果的に再配分。これにより、高慣性モーメントと深重心設計が両立され、ミスヒット時でも安定した弾道が得られる構造となっています。
捕まりも良く、直進性に優れた設計で、アベレージゴルファーやシニア層にも扱いやすいモデルとして人気。中古市場では価格と性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
総評
今回ご紹介したテーラーメイドの中古ドライバーは、それぞれに明確な設計コンセプトがあり、ゴルファーのタイプや悩みに応じた選び方が可能です。
・革新性を求めるならステルス
カーボンフェースによる最新技術を、手頃な価格で体感できる一本。
・操作性と飛距離の両立ならM5
ツアー志向のゴルファーに向けた、反発性能と打点補正のバランス設計。
・安定性と寛容性ならSIM2 MAX
ミスに強く、幅広い層に対応する高慣性モーメント設計。
中古クラブは価格面で魅力的ですが、“安いから”だけで選ぶと、思ったような結果が出ないこともあります。選ぶ際は、単に「誰向けか」だけでなく、そのクラブがどんな悩みを解決してくれるのか、どんな特徴を際立たせてくれるのか、この2点に注目すると、納得感のある選択につながります。